神格化
あるものを神格化(絶対的な正解とみなすこと)すると
それを揺るぎない前提として置くようになる
人は揺るぎない前提を持っているとき、迷わず突っ走ることができる
幼い頃、大人は絶対だと思って言う通りにしていたこどもが
ある時、大人も所詮自分と同じ人間で、完璧ではないと気づく
そして拠り所を失う
それでも大人は自分より優れているという従来の思い込みを崩したくないから
大人を困らせるような問題を起こして、実力を試す
自分たちがどんな問題を起こしても大人なら解決してくれるんだろ
という僅かな望みと甘えからそうした行動を取る
残念ながら大人は完璧ではなく、期待に応えない
そしてそれに慣れると、大人に縋ることを諦める
完璧を諦めて、現実と妥協する
そうやって再生産された大人が、次世代のこどもを失望させる
小説『チルドレン』より
「そもそも、大人が格好良ければ、子供はぐれねぇもんだよ。」
こどもが大人を疑って、それでも大人を信じて試そうとする行為が非行なのだとしたら
大人たちがこどもに疑いを持たせない程かっこよくなれば、非行はなくなる
かっこいい大人にならなくてはと思う