できる人

 

人間二人集まれば、そこにはできる人とできない人がいる

 

しかし、このできるできないというのは必然的なものなのだろうか

 

ある学者が言うには、その人がもともと持っている資質も、努力する才能まで含めて

その人が持っているすべてのものは偶然与えられたものだという

 

顔がいい、頭がいい、運動ができる、歌がうまい、絵がうまいなど

挙げていけばきりがないが

そうした力は自分がそれを授かるに値する資格を持っているから与えられたのではなく

偶然自分に舞い降りたものだと

だからこそ、独り占めしたり自分のためだけに使うのは筋違いで

コミュニティ全体のために使うべきなんだと

 

たまたま得意なことがあったとして、それを存分に発揮するのは

その人の権利というよりはむしろ義務なのだという

 

個人を集団の奉仕者として捉えて個人の人権を蔑ろにする全体主義的な主張に聞こえるかもしれない

たしかにそういう側面は否定出来ないので人に対してこの考えを押し付けるつもりは毛頭ない

 

ただ、自分としてはなんとなく納得がいったのでなるべく他の人に貢献できるような行動をとるように心がけている

 

既得権益に縋って私腹を肥やす大人にはならないようにしよう