情報社会と青い鳥症候群

 

青い鳥症候群

「今よりもっといい人が現れる」「今よりもっといい仕事が見つかる」など現実を直視せず根拠の無い「青い鳥」を探し続ける人たちのを指す通俗的な呼称 (Wikipediaより)

 日本的に言うと「隣の芝生は青い」みたいなこと

奇しくも「青い」つながり

 

私は情報社会になる前を体験していないので分からないが

具体的に言うと、インターネットが普及する前と比べると

現代は、青い鳥症候群の患者数が圧倒的に多いんだろうと思う

 

インターネットが登場する前は

社会はせいぜい家族と親戚、近所付き合いと学校や職場

それとテレビやラジオ、新聞や本などに限られていた

 

地域の中のすごい人に憧れて真似してみたり

家族に褒められる生き方を選択したり

ブラウン管の中で躍動する野球選手になりたいと思って野球を始めたり

 

それは当時だって、生き方のモデルはたくさんあったと思うんだけど

今ほど、その気になればいろんな選択肢を手軽に知れる環境ではなかったと思う

 

芝生のたとえで言うなら

昔は

皇居の芝生がとてつもなく青いということは知れて

隣の家の人の芝の青さも知れるけどその程度

今は

誰もが労せず日本全国の芝事情を知ることができる環境がある

 

皇居の芝生とお隣さんの芝生だけ見てた時代は

「皇居に敵わないのは当然だけどお隣さんには勝ってるからいいか」

みたいに割と容易く現状に満足できていた

 

でも今は

自分と同じようなステータスなのに自分より「成功している人」の情報が、たくさん入ってくる

すると、現状に疑念を抱き始めたり、自分のやり方が間違っているように思ったりする

 

これこそ、

「現状を直視せず実在しない理想の世界に生きようとする」 青い鳥症候群そのものだろう

 

かといって、今の時代にネット環境を無きものとして生きるのは無理だ

だからこそ、それに飲み込まれて不幸な人生を送るのではなくて

それを自分なりにコントロールして

人生の中で、情報を使うパートと使わないパートを、意識的に分けていった方がいい

 

多分昔は、何も考えずがむしゃらに生きてれば大抵は幸せになれたんだけど

今はそもそも環境ががむしゃらを許容しないから

疑心暗鬼になって、みんないまいちピンとこない人生を送ってる

みたいなことになっている

 

情報社会に全幅の信頼を置いて身を委ねても、良いことはないから

ある種乗り越えるべき敵として捉えて、共存する方法を探っていこうと思う