造語とイノベーション

 

イノベーションは現状の延長線上にしか起こり得ない

みたいなことをしばしば耳にする

極端な例でいえば、江戸時代にiphoneがあってもだれも便利だと思わない

 

また、イノベーションは既存のものの掛け合わせだとも言われる

同じくiphoneで例えるなら

「ポケットサイズの電話」と「パソコン」と「音楽プレーヤー」という既存のものをかけ合わせて

それまでなかった体験を消費者に提供した

 

仮に以上二つをイノベーションの要件とすると、造語や新語もイノベーションだということになる

 

例えば、藤田ニコル(「若者言葉」の最先端かつ有力な発信者、という想定)が

江戸時代にタイムスリップしても、「若者言葉」を流行らせることはできないだろう

既存と離れすぎていて利用者が価値を感じないからだ

 

 

既存の掛け合わせの例で言えば

日本語で頻繁に用いられる造語の手法の一つに、名詞+「る」がある

 

例えば、チキる、ジモるなどの一般名詞や、ググる、ヤグるなど固有名詞まで

何でも「る」を付けてしまえば動詞化される

そしてそれが転じて

「どや」というおそらく感動詞に当たる言葉が「ドヤ顔」と名詞化され

最終的に「ドヤる」と動詞化された

感動が既に動きなのに、それを再度動詞化するってどういうことだって

冷静に分析するとそう思うけど、かくいう私も「ドヤんなよ~」みたいなことは日常的に言う

 

この調子で行くと

「オイる」(アンジャッシュ児島さんのお家芸「オイ!」+「る」)

なんかがでてきてもおかしくないと思う

 

そんなわけで何が言いたいかというと

「若者言葉」を「日本語の乱れ」と忌避するのではなく

イノベーションの一環として、トレンドを追いかけるほうが、多分ずっと面白い